2011年12月11日
日本刀の作り方
今日、たまたまテレビを見ていたら
鍛冶屋さんが、日本刀を鍛えているのが放送されていました。
僕は今迄、日本刀は、熱した鉄を叩きながら形作ると思っていました。
全然違うんですね!!
先ず、玉鋼(たまはがね)という日本刀の材料を熱し鍛えながら
不純物を取り除きます。
ただ不純物を取り除けば良いというわけではなくて
鉄と炭素の一定の割合のもの(欠片)を選別していくんです。
その選別した欠片を積み重ねて、和紙で巻き崩れないように泥水をかけ固定します。
それを鞴(ふいご)の熱で再び熱し、鉄と炭素が一定の一塊を作ります。
それを再び鞴で熱し、大槌で叩き鍛える。
鍛えて薄くなった鉄を二つに折り曲げて再び熱し、鍛える。
それを繰り返し、鉄と炭素を混ぜ合わせるんです。
イメージとしては、粘土を捏ねるみたいに。
ちなみに、熱し鍛える
ことで鉄の中の炭素の分量が減っていくんだそうです。
それらの工程を経て、二種類の鉄を作り上げます。
炭素量の多い柔らかくて粘り気のある鉄と、炭素量が少なく粘り気は無いが硬い鉄。
炭素量の多い柔らかい鉄は、峰(みね)の
炭素量の少ない硬い鉄は、刃先の材料になるそうです。
次にその柔らかい鉄を硬い鉄でイメージとしてはホットドックみたいに挟み込んで再び鞴で熱し、小槌で叩き鍛えるんです。
それを繰り返し、日本刀の形にしていくんです。
日本刀の形になったら、次にそれに泥を塗っていきます。
峰には厚めに、刃先には薄めに泥を塗って、再び鞴の熱で熱します。
職人の目で熱された状態を見極め、一気に水に入れて冷やします。
その工程を『焼付け』といいます。
焼付けをすることで、無理やり鉄の元素を凝縮させるんです。
イメージとしては、100人乗りのバスに200人乗っている状態になり、強度が増すんだそうです。

峰には厚めに、刃先には薄めに泥を塗ることで、焼付けの時に温度差が生じ
刃先が硬く、峰がしなやかになるそうです。
ちなみに、刃先の泥の塗り方で、日本刀特有の波紋の模様になります。
最後に、鑢(やすり)で綺麗にしたり、研いで刃を作り、職人(鍛冶屋)の銘(めい)を打って日本刀の完成です。
というふうに、日本刀ができる迄にこんなにも大変な工程があったんですね

凄いですよね!
包丁とか、ナイフとか、鉈(なた)だと怖いとか、危ないと思ってしまうのに
何故だか、
日本刀が『美しい』
と思ってしまうのは
僕が日本人だからでしょうか


※日本刀の画像はコチラです。

鍛冶屋さんが、日本刀を鍛えているのが放送されていました。

僕は今迄、日本刀は、熱した鉄を叩きながら形作ると思っていました。
全然違うんですね!!

先ず、玉鋼(たまはがね)という日本刀の材料を熱し鍛えながら

ただ不純物を取り除けば良いというわけではなくて

鉄と炭素の一定の割合のもの(欠片)を選別していくんです。
その選別した欠片を積み重ねて、和紙で巻き崩れないように泥水をかけ固定します。
それを鞴(ふいご)の熱で再び熱し、鉄と炭素が一定の一塊を作ります。
それを再び鞴で熱し、大槌で叩き鍛える。

鍛えて薄くなった鉄を二つに折り曲げて再び熱し、鍛える。

それを繰り返し、鉄と炭素を混ぜ合わせるんです。

イメージとしては、粘土を捏ねるみたいに。

ちなみに、熱し鍛える

それらの工程を経て、二種類の鉄を作り上げます。
炭素量の多い柔らかくて粘り気のある鉄と、炭素量が少なく粘り気は無いが硬い鉄。
炭素量の多い柔らかい鉄は、峰(みね)の
炭素量の少ない硬い鉄は、刃先の材料になるそうです。
次にその柔らかい鉄を硬い鉄でイメージとしてはホットドックみたいに挟み込んで再び鞴で熱し、小槌で叩き鍛えるんです。

それを繰り返し、日本刀の形にしていくんです。
日本刀の形になったら、次にそれに泥を塗っていきます。

峰には厚めに、刃先には薄めに泥を塗って、再び鞴の熱で熱します。

職人の目で熱された状態を見極め、一気に水に入れて冷やします。

その工程を『焼付け』といいます。
焼付けをすることで、無理やり鉄の元素を凝縮させるんです。

イメージとしては、100人乗りのバスに200人乗っている状態になり、強度が増すんだそうです。


峰には厚めに、刃先には薄めに泥を塗ることで、焼付けの時に温度差が生じ
刃先が硬く、峰がしなやかになるそうです。
ちなみに、刃先の泥の塗り方で、日本刀特有の波紋の模様になります。
最後に、鑢(やすり)で綺麗にしたり、研いで刃を作り、職人(鍛冶屋)の銘(めい)を打って日本刀の完成です。

というふうに、日本刀ができる迄にこんなにも大変な工程があったんですね


凄いですよね!
包丁とか、ナイフとか、鉈(なた)だと怖いとか、危ないと思ってしまうのに

何故だか、


僕が日本人だからでしょうか



※日本刀の画像はコチラです。
Posted by とかちぇふ at 23:04│Comments(1)
│プライベート
この記事へのコメント
>炭素量の多い柔らかくて粘り気のある鉄と、炭素量が少なく粘り気は無いが硬い鉄。
普通、鉄は炭素含有量が多いと硬くなるのだが・・・
>その工程を『焼付け』といいます。
「焼入れ」ではなかろうか?
鋼は「焼入れ」(急冷)により硬くなり、「焼なまし」(自然放熱)により柔らかく戻る性質がある。
折れず、曲らず、よく斬れる。
私も日本刀が大好きです。
武器と美術工芸品の二つの顔を持つ日本刀。
日本が世界に誇る「鉄の最高芸術品」です。
普通、鉄は炭素含有量が多いと硬くなるのだが・・・
>その工程を『焼付け』といいます。
「焼入れ」ではなかろうか?
鋼は「焼入れ」(急冷)により硬くなり、「焼なまし」(自然放熱)により柔らかく戻る性質がある。
折れず、曲らず、よく斬れる。
私も日本刀が大好きです。
武器と美術工芸品の二つの顔を持つ日本刀。
日本が世界に誇る「鉄の最高芸術品」です。
Posted by ふじわら at 2012年10月04日 19:02